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ちょっと前
久しぶりにあるヤツと再会した

3年ぶりくらいだったかな

はっきり言って会いたくなかった
まさかと思った

そいつはすごく扱いにくいヤツだから
ちょっとでも接し方を誤ると大変なことになるから

何より
あんな屈辱的な思いは2度とごめんだと思っていた
絶対に会うまいと誓っていた

そいつに男としての尊厳をすべて打ち砕かれた

あの頃は一日に何度も顔を合わせていた
そのたびにヤツを受け入れざるを得なかった
悔しくて痛くて
いつも泣いていた

誰にも見せられない
恥ずかしい格好で
しかも鏡の前で

終わるとすぐに下着を身につけ
その場から逃げ出すのが常だった

付き合い自体は1ヶ月半くらいだったかもしれないけど
別れられた時は心の底から嬉しかった
自由だと思った
もう同じ過ちは犯さないと何度も決意した

ヤツの名前さえ忘れたはずだった

それなのにまた出会ってしまった









IMG_0314.jpg


座剤

あの頃の記憶が一瞬にして蘇るインパクト

初めての出会いはジロウになった時だ

手術後の傷の痛みに耐えながら泣く泣く付き合っていた

時間がないからといきなり受け入れてしまった時は
傷口に触れて絶叫するほどの激痛が走った

とにかくこいつは扱いが難しい
ちょっとでも挿入角度がズレると
漏れ出してしまい大変なことになるのだ

鏡の前で狙いを定め
挿入しながら最適な角度を見つけ出し
直腸めがけて手早く照射するのがコツだ

再会から早2ヶ月
扱いには慣れたが屈辱感は相変わらず拭えない

でもあの頃とひとつだけ変わったことがある

前向きになったことだ

気持ちのことじゃない
鏡に向かう姿勢のことだ

あの頃は後ろからだったから・・・

こんな関係いつまで続くんだろう
早く別れたい
彼とはもう会いたくない

そう願いながらも
明日また病院で出会うことになる
しかも大量に

潰瘍性大腸炎

予想以上に難病だ




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このページは、redzが2012年5月18日 19:30に書いたブログ記事です。

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